Life in NYC

NYでコロナになった私の話


こんにちは!NYに住むSallyです!

少し前になりますが、5月にコロナのPCR検査と抗体検査に行ってきたので、その様子を書いてみようと思います。特に個人的なことを話すつもりはなかったのだけど、色々質問を受けたので書いてみることにしました。

タイトルにもあるように、3月にコロナにかかりました。NYで自宅待機令が出され、一番コロナウィルスの感染者が増えていた頃です。今回はコロナになった時の症状などを詳しく書いてみます。次回、検査に行ったことを詳しく書いてみようと思います。

私のコロナの症状

自分自身で健康に気を使うようになってから、あまり大きな風邪を引かなくなった私。体調が悪くて仕事を休んだことは10年以上ないかなと思います。少々風邪を引いたとしても数年に1度、気を抜いたら引きそうだな〜とか、風邪っぽいけど熱はないし、寝込んだりする程ではないという程度で健康には自信があるのです。

今回の症状もまさにそんな感じでした。少ししんどいかな?でも熱もないしな〜というくらい。そもそもアメリカに来てから体温計を持っていませんが笑。

正直、私がかかった頃は、まだNYでコロナが流行り始めた頃だったので、どんな症状があるかは全て理解しておらず、イメージとして高熱が出て、とても苦しむ風邪のような認識でした。なので完全に自分は軽い風邪だと思っていました。その他の症状としては、なかなか良くならないな〜と思ったのと、時々身体が痛くなる時がありました。「なんだか肺が痛むような?いや、寝過ぎて背中が痛いのかな?」そう思う日が数日続きました。

そんな症状が続いていた5日目の朝、私は軽く朝ごはんをとった時、「あれ?味がしない」食べたものの味が全くしなかったのです。食べ物の匂いを嗅いでみても、微かな風味すら何にも、1ミリも感じなかったのです。私は「あ〜風邪ひどくなっちゃったのかな〜」なんて思っていました。これがコロナの症状だなんて知らなかったのです。

無味無臭になってから3日くらい経った頃、とある記事を見かけました。コロナの症状として、何にも味も臭いも感じなくなる無味無臭の症状が多く報告がされている、と。「アレ??もしかして??」と思いながらも、自分は熱がない、肺炎のような症状がないというポイントが、コロナになったかもという確信には至らずでした。しかしその後、自分で色々と調べてみると、やはりコロナの症状で、他に症状がなくても無味無臭にだけなる人がいるという事例が幾つもある事がわかりました。

病院に行かなかった理由

自分がコロナかもと気付いたのは、症状が出てからすでに1週間が経っていました。しかしそうは思っても、病院には行きませんでした。検査にもすぐに行きませんでした。その理由は、まずNY州が言っていたのは「軽い症状の人は病院に行かず、自宅で安静にしていて下さい。数日様子を見て症状が悪化するようだったら病院へ行ってください。」とのことでした。NYの病院はコロナの感染者でパンクしていましたし、病院へ行ったところで何も処置のしようもありません。私は明らかに軽い症状だったので自宅でゆっくり過ごしていました。

検査も同じ理由です。もし陽性だとわかったとしても何か治療できるわけではないので、特にすぐ受けなくてはいけない理由がなかったからです。ただ人には移さないよう気をつけて過ごすだけでした。検査に行った事は次回詳しく書いてみます。

無味無臭の心情

すでに私がなった頃にはNYでは自宅待機令が出ていたので、特に出かけたりすることもなく毎日家で過ごしていました。そんな時でも、いっちょ前にお腹は空くのです。食欲はあるのですが、味も風味も全く感じない。こんなにも食べる事が楽しくなかったことは今までありませんでした。何か作っても、どうせ味わからないし、という風に思えて、作るのも面倒臭くなっていました。一番最悪だったのは、茹ですぎてしまった麺で焼きそばを作った時。味がしなかったら、あんなにも食感の悪い物はない笑。それ以来、味もしないのに料理をするのはもう嫌だと思うようになったかもしれない。

その頃私がよく食べていたものは、食感を楽しめる食べ物でした。カリカリしていたりサクサクしている物が、まだ食べるという行為を楽しめたのです笑。ナッツやシリアル、あまり味の無いビスケットやチップスなど、時々アイスクリームのような口溶けの良いものも欲しくなりました。お菓子など食べていては体調もよくならないとわかってはいるのですが、作る事にも何にも意味がないという気分でした。

自分では何日かすると、そのうち無味無臭も治るだろうと思っていたのですが、さすがに4日目、5日目になっても治らないと、もう味のしないことにも飽き飽きしてくるし嫌気もさしてきます。「もしも、このままずっと味もしない、匂いもしない人生になったらどうしよう」そんな風にも思うことも何度もありました。ネットのどこかの記事で、コロナの無味無臭の期間は大体3~5日間だと見かけたのもあると思います。毎朝、起きて何か食べた時に、治っていなかったら、「また今日も味がしない」とすごくガッカリしていました。そんな無味無臭は7日間続きました。

8日目の朝、ヨーグルトにシリアルを入れた物を食べた時でした。ヨーグルトはプレーンだったのですが、微かにシリアルの香ばしいような風味がしたのです。「あれ?!今もしかして味がした?!」でも本当に微かで、もしかしたら気のせいかとも思えるくらいで、味がわかるというレベルではありませんでした。この日は色んな物の匂いを嗅ぎすぎて、訳わからなくなりました。笑

9日目の朝、バナナを朝食に食べた時、「味がするかも?!」とまた感じたのです。かも?というくらい、ほんのりだったのですが、前日よりも確実に味がする!もう実際に飛び上がったくらい、嬉しくなりました!色んな物を食べてどこまで味がわかるか試したりしました。完全に戻ったとは全く言えないくらい、少しの味覚と嗅覚でしたが、その後も少しずつ少しずつその感覚は戻っていきました。しかし、その後1週間くらいは完全に戻っていない感じがすごくしました。もともと鼻がよく効く方だったので、今もコロナにかかる前のように100%じゃない気はするのですが。これから治るのか、もうこのままなのかはわかりません。

この症状が治るまでに、ちょうど2週間かかりました。全くひどい症状ではありませんでしたが、普段の風邪よりも、だいぶん治るのに時間がかかったな〜という印象でした。普段から健康的に過ごしていて、たくさん病気や健康の知識をつけておいてよかった、心からそう思ったコロナ感染でした。

たった7日間だけど、とんでもなく長く感じた無味無臭期間。久しぶりに味がするのが嬉しくて嬉しくて、久しぶりに朝ご飯にフレンチトーストを作った。しばらくは「あ〜味がするって幸せだ〜〜!」と毎回噛み締めてご飯を食べていました。笑

日本人には言いにくかった

正直、自分がコロナになったことに関しては特に心配はしていませんでした。自分で身体のこと、アレルギーのこと、病気のこと、自然治癒療法などを勉強し知識があったからです。それでも人には言いにくかった。人にはというか日本に住んでる人に言いたくなかった、が正しいかもしれない。それは日本で感染者に対する偏見が酷いということが伝わってきたからだ。友達からの話やネットでの情報、SNSを見ているだけでもギスギス感が伝わってきた。まるで感染者は凶悪犯の様に扱われ、場所や店などを名指しされる。謝罪までしなくちゃいけないなんて。完全におかしすぎるし、同じ日本人同士でそんな事で差別してどうするの、そんな思いだった。インフルエンザウィルスやただの風邪のように誰がなってもおかしくないのにね。

ここNYでは多くの人が感染しており、自分の周りにも何人も感染した人はいた。亡くなった方もいた。NYになっている人が多いからと言って、みんな感染する事が平気な訳ではないし、もちろん嫌がる人だって多い。しかし、必ず自分か家族の周りには誰か感染者が最低でも1人はいる、といった状況だったので、感染者への理解はあったと思う。NYでは友人などに聞かれたら答えるくらいで、わざわざ隠す様な事はしなかった。それよりも世界でアジア人差別が激しくなり、アジア人は攻撃されたり酷い事件も多数発生した。私も外に出る時はマスク、帽子でアジア人だという事を隠すようなことをしていた。

治ってから、日本に住む本当に仲の良い友人と家族にだけ伝えた。もちろんその頃はまだ検査をしていないので「多分ね」という伝え方だったけれど。

次回は検査を受けたことを書いてみます!その記事はこちらから。

それではまた!健康で過ごしましょう!Stay healthy!

投稿者について

NYに住むSallyです!NYのオススメあれこれ、生活や暮らしのこと、色んな情報やどうでもいい情報などなど。様々にお届けします。
初めてNYを訪れたあの日からNYに恋をし、長年ずっと憧れていたこの街にようやく夢叶い住めた!大人留学のそんな日々の感動や発見を書いています。