Life in NYC

NYCの黒人差別の抗議デモに参加

今回は、最近アメリカから世界的に起こっている黒人差別問題の抗議デモのことについて書いてみようと思います。この事件で何が起こったかという説明は、すでに皆さんご存知だと思うので省略します。

アメリカに住んでいると、とても身近に感じる黒人差別問題ですが、この問題は私たちが思っている以上に根が深い問題だと感じることもよくあります。歴史で言うと400年以上の前から歴史があることで、2020年になった今でも、少しずつ良くなってきてはいるけれど、まだまだ問題はそこにあるというのが現状だと思います。

ここNYでもあちこちで毎日多くのデモが行われています。特に最初の頃は、報道であったような過激な暴動も多くも見られました。NYの街は破壊され、あと少しでコロナからの再開といったNYの街に重なるように大きな打撃も与えました。ここ最近は暴力的ではないデモも多く開催され、だいぶ暴動が減ってきたように感じます。

私はNYの仲のいい友達や近くに黒人の人達がとても多い環境にあります。その友達と、今回のこの問題やこれまで起こった同じような問題について話をしたり、自分でも黒人の人たちの歴史やこれまでの差別問題のことを調べたりしてみました。日常ではSNSやニュースで毎日毎日たくさんの情報が溢れ、多くの人の言葉や訴えが耳に入ってきました。

その声を聞いていると何だか落ち着かなくなってしまい、こんなに近くでこんなにも大きなことが起こっていることを、彼らの本当の声を生で聞いてみようと思い、自分の目で見て感じてみたくなり、この抗議デモに行ってみることにしました。まず、デモに参加する前に、行ってみてビックリしたことが1つ。暑いからお水を持ってくればよかったなと思った私は、どこかのお店で買おうかなと探していたら、お水や飲み物がたくさんあるブースを発見。「いくら?」と聞くと「無料だよ!あそこには食べ物もあるからね!」と言われてビックリ!え?無料なの??

驚いたことに、デモに参加する人用にお水やジュースなどの飲み物、スナックなどの食べ物、マスクや手袋など様々なものが無料で配布されていました。これだと軽装で参加しやすいし、デモに参加すると長丁場になるのでとってもありがたいです!

NYはまだコロナの影響で再開していないところがほとんどなので、NY州知事や市長は「もちろんデモに参加はしてもいい。でもマスクは着けてね。」と何度も言っており、暴動のようなデモでない限り参加者は、ほぼ100%と言っていいくらい皆マスクを着用しています。正直、普段のNYの生活ではマスク着用率は半々くらいかなといったところです。

みんなが持っているサインに書かれている言葉を見ているだけで、みんなの姿を見ているだけで、私は涙が出そうでした。多く書かれているのは「BLACK LIVES MATTER(黒人の命は大切だ)」「NO Justice NO Peace(正義なきところに平和なし)」「もうたくさんだ!」「必ずこの戦いに勝つ!」「私たちを殺さないで!」「次は私の番なのか?!」たくさんの彼らのリアルな声がそこには書いてあり、皆が戦っている姿が真剣で本当にこの世界を変えたいというのがものすごく伝わってきたからです。

そして今回参加した黒人の友達が「今まで何度もこういう問題の抗議活動に参加してきたけど、こんなに白人が多い黒人差別の抗議デモは初めてだ」と言っていました。今回の事がみんなにとって、どれだけ関心が高いかもよく伝わってきました。

彼らの声は全く途切れる事はありませんでした。

私は10代の頃からブラックミュージックやブラックカルチャーに大きく影響を受けた人なので、彼らがいなかったら今の私はないと言っても過言ではありません。きっとNYにも住んでいなかったでしょう。その感謝の気持ちや尊敬の気持ち、悲しい歴史やこれまでの背景、色んな気持ちが交差しました。これは今もまだそうかもしれない。

コロナの自宅待機令が出てから、マンハッタンに行ったのは約3ヶ月ぶりだった。本当に久しぶりのマンハッタン、まさかプロテストで来ることになるとは思いもしなかったな。

こんなにも一丸になっているアメリカ。NY。今変わらないとこれからも同じことを繰り返すことになる。この世界を変えよう。みんなの思いが一つになった。

ジョージフロイドさんが亡くなって今日でちょうど3週間。今日もNY、アメリカでは多くのデモが行われています。

1つでも多くの声が届きますように。

1つ1つは小さな声でも みんなで言えば大きな声になる。

投稿者について

NYに住むSallyです!NYのオススメあれこれ、生活や暮らしのこと、色んな情報やどうでもいい情報などなど。様々にお届けします。
初めてNYを訪れたあの日からNYに恋をし、長年ずっと憧れていたこの街にようやく夢叶い住めた!大人留学のそんな日々の感動や発見を書いています。